オフライン(Offline) 状態のUniFiデバイスは、アプリケーションホストとの通信を失っているため、その設定を管理することができません。これは、必ずしも動作しなくなったことを意味するわけではありません。 ネットワークの他のコンポーネントとの接続性があり、電源が入っているのであれば、最後に確認したUniFiの設定を使用する「セルフラン(Self-Run)」状態で動作し続けます。

UniFiデバイスがオフラインになる理由はさまざまですが、他社製の装置を使用している場合や、UniFi OSコンソールを使用せずにネットワークアプリケーションをセルフホスティングしている場合によく見られます。

UniFiデバイスがオフラインになる原因として、最もよく見られる理由は次の通りです:

物理的な接続上の問題

デバイスの接続は、ケーブルの不具合や電源上の問題、またはその他の物理的なネットワークハードウェア関連の問題によって中断されることがあります。まず最初に、使用する機器がPoE(Power-over-Ethernet)で給電されていることを確認してください。その後、ケーブルを交換し、両端がしっかりとつながっていることを確認してから、新しいポートを試して、物理的な損傷が原因ではないことを確かめます。

デバイスがDHCPサーバーからIPアドレスを取得できない

これは、他社製のDHCPサーバーを使用しているユーザーによく発生します。この問題を解決するには、まず最初に、デバイスに正しいIPとゲートウェイが割り当てられていることを確認します。確認するためには、サーバーのDHCPリースを確認するか、WiFimanモバイルアプリ(Android / iOS)を使ってネットワークをスキャンします。

注記:192.168.1.20はフォールバックIPアドレスとして使用されるため、これを使用した場合、デバイスがDHCPサーバーから別のIPを取得できない場合があります。

また、DHCPサーバーのネットワークが、すべてのスイッチポートプロファイルのメンバーとして追加されていることを確認してください。さらに、ネットワーク上のすべてのファイアウォールで、UDPポート67と68が開かれている ことを確認してください。開かれていない場合、すべてのデバイスがIPアドレスを取得できず、ネットワークに接続できません。

ワイヤレスで導入したデバイスの接続性が不良になる

ワイヤレスで導入されたデバイスは、他のワイヤレスクライアントと同じになります。詳細についてはワイヤレスクライアントの接続性を最適化するを参照してください。

ファイアウォールによるブロック

これは、特にWindowsホストなどの、ネットワークアプリケーションをセルフホスティングしているユーザーに最も一般的です。トラブルシューティングする際には、ファイアウォールを一時的に無効にして、UniFiデバイスのオンライン化を妨げていないか確認することを推奨します。

また、Windowsアップデートによっては、ファイアウォールの設定が再構成される場合もあります。このため、ファイアウォールが プライベート(Private) に設定されていることを確認してください。

次に、TCPポート8080とUDPポート10001の両方が開いている ことを確認します。その他の必要なポート設定の確認方法については、必要なポートに関するリファレンスを参照してください。

レイヤー3を導入したAPがある場合、UniFiデバイスとネットワークアプリケーション間のVLAN全体のトラフィックをブロックする、カスタムファイアウォールルールがあればすべて無効にしてください。

ネットワークアプリケーションのホストが移動した、またはIPアドレスが変更された

UniFi Networkホストの場所を変更した場合、デバイスが依然として古いIPアドレスで通信を試みようとすることがあります。新旧のIPが同じレイヤー2ネットワーク上にある場合(同じサブネットとVLAN上)、デバイスはホストを再検索して再接続できます。

ただし、Networkホストを新しいVLANに移動した場合は、Layer 3 Adoption(レイヤー3の導入)を使用して接続を再確立する必要があります。これは高度なユーザーのみが行ってください。 そうでない場合は、ネットワークアプリケーションとUniFiデバイスが同じレイヤー2ネットワーク上になるように、設定を変更することを推奨します。

レイヤー3の導入を行った方は、パブリックIPアドレスが変更されていないか確認する必要があります。ISPがDHCP経由でIPアドレスを提供している場合に変更されることがあります。IPアドレスが変更されていても、L3を導入しているデバイスは、古いIPアドレスでの通信を試みます。この問題を避けるため、ダイナミックDNS(DDNS)サービスを利用することを推奨します。

管理VLANがスイッチポートプロファイルのメンバーになっていない

UniFiデバイスの 管理VLAN は、すべての スイッチポートのメンバーである必要があります。管理VLAN の設定は、デバイスのプロパティパネルの 設定(Settings) タブで確認できます。このタブは、UniFiデバイス(UniFi Device) ページで選択すると表示されます。

UniFi Networkアプリケーションとデバイス間でのパケットロスと高遅延

UniFi Networkアプリケーションには60秒の切断しきい値があります。つまり、切断されていると判断されるまでに、デバイスからの応答を1分待つことになります。パケットロスやネットワーク遅延の増加により、しばしばデバイスが切断されることがあります。


サポート要求の迅速化

サポートにご連絡いただく前に、以下の情報を収集/確認されることを推奨します。これらの情報を要求に含めていただくと、迅速なサポートをご提供できます。

  • UniFi Networkアプリケーションのホスト方法(UniFi OSコンソールまたはセルフホスティング)?
  • UniFi Networkアプリケーションのバージョン当社のソフトウェアリリースページで、最新バージョンになっているかご確認ください。
  • デバイスのモデルとファームウェアバージョン当社のソフトウェアリリースページで、最新バージョンになっているかご確認ください。
  • デバイスの状態は頻繁に変わるのか、それともオフライン状態のままなのか?
  • 問題が発生したのはいつ頃からなのか?発生する前に、明白な変更を行っていないか?

また、サポートファイルのコピーと影響を受けたすべてのデバイスのMACアドレスもご提供ください。詳細な手順についてはこちらをご覧ください。

  • UniFi OSコンソールユーザ ーはUniFi OS設定からサポートファイルを入手できます(拡張子は*.tgz)。
  • セルフホスト型ネットワークユーザ ーは、Networkアプリケーション設定からサポートファイルを入手できます(拡張子は*.supp)。