最もシンプルで合理的な導入プロセスを得るため、UniFi OS コンソール の使用を推奨します。導入時の問題は、他社製デバイスの使用や、ファイアウォールやニッチなネットワーク構成などの環境要因に起因することがよくあります。
- UniFiデバイスの電源を入れ、UniFi OSコンソールまたはアプリケーションホストに接続されていることを確認します。
- ウェブブラウザから、該当するUniFiアプリケーションに移動します。Networkモバイルアプリ(iOS / Android) またはProtectモバイルアプリ(iOS / Android)を使用することもできます。
- UniFiデバイス(UniFi Device)タブに移動し、**採用(Adopt)**ボタンをクリックします。
APをワイヤレスで導入するには、UniF Networkアプリケーションで ワイヤレスメッシング(Wireless Meshing) を有効にする必要があります。
UniFi IoTデバイスやワイヤレスカメラを導入するには、Networkアプリケーションで 新規デバイスの自動リンク(New Device Auto-Link) を有効にする必要があります。また、少なくとも1台の有線APが存在し、導入したい無線APの範囲内にある必要があります。
トラブルシューティング
UniFi OSアプリケーションとデバイスが異なるネットワークに存在する
UniFi Network以外のすべてのUniFi OSアプリケーションでは、導入可能なデバイスがホスティングアプリケーションと同じレイヤー2ネットワークに接続されている必要があります。
他社製ゲートウェイを使用するユーザーの場合、UniFiデバイスが表示されないことがあります。これは、UniFiデバイスがホストアプリケーションとは別のVLAN上にあることが主な原因です。このような状況では、レイヤー3(インターネット)の導入が必要です。詳細については、レイヤー3導入ガイドを参照してください。
注記:これは、高度なユーザー、またはCloudコンソールにデバイスを導入するユーザーにのみ推奨されます。
デバイスの配線不良
アップストリームポートまたはLEDインジケータライトが表示されない場合、デバイスの電源またはデータ接続に問題がある可能性があります。ケーブルを交換することで、問題が解決するかどうか試してみてください。なお、イーサネットケーブルは、最大90メートル(300フィート)までのデータ転送にしか対応していません。
不適切な電源
最も信頼性が高く、互換性のある電源であることから、UniFi PoEスイッチの使用を推奨します。具体的な電源要件については、当社の店舗、またはダウンロードセクションにある製品データシートを参照してください。
他社製のファイアウォールやアンチウイルスソフトウェアがデバイス検出をブロックしている
TCPポート8080 と UDPポート10001 は、デバイスの検出と通信を容易にするために、インバウンドブロードキャストトラフィックを受信し、アウトバウンドトラフィックを送信する必要があります。そのため、デバイスを導入する前には、他社製のファイアウォールを無効にすることをお勧めします。セルフホスト型UniFi Networkを使用するユーザーの場合、Windowsファイアウォールが導入の妨げとなることがよくあります。このため、当社では常にUniFi OSコンソール上でアプリケーションを実行することを推奨しています。
UniFiのOSおよび/またはアプリケーションが旧式になっている
常に最新バージョンのUniFi OSおよびアプリケーションを実行するようにしてください。そのためには、自動アップデートを有効にすることをお勧めします。最新バージョンに関する情報ついては、community.ui.com/releasesを参照してください。
デバイスを他のユーザーが管理している
デバイスを導入するにあたり、次のいずれかの方法を採用することができます。
- UniFi OSコンソールまたはアプリケーションを、以前導入したデバイスのバックアップからリストアする。
- 元のアプリケーションホストからのデバイスリカバリ権限情報を使用して、高度な導入を実行する。
- UniFi Networkには、Networkシステム(Network System)設定内 にデバイス認証情報(Device Authentication Credentials) があります。
- UniFi Protectには、Protectの設定内に検出コード(Recover Code)があります。
- UniFiデバイスを工場出荷状態にリセットし、再度導入する。
最近、デバイスを手動でリセットせずに、UniFi OSコンソールまたはUniFiアプリケーションを工場出荷状態にリセットした場合、この状態になることがあります。この場合、デバイスはまだ「古い」アプリケーションによって管理されています。
注記:UniFi Networkアプリケーションをセルフホストしている場合、UniFiソフトウェアのダウンロードは1台のホストデバイスにのみ行うようにしてください。他のデバイスからNetworkアプリケーションを管理するにあたり必要だと勘違いして、何度もダウンロードするユーザーもいますが、実はこれにより全く新しいインスタンスが作成されます。別のデバイスからネットワークを管理するには、同じローカルネットワークに接続された状態で、アプリケーションホストのIPアドレスを入力します。または、リモートアクセス(Remote Access) を有効にすれば、どこからでもネットワークを管理できます。
ポートプロファイルまたはVLANの設定に誤りがある
導入するデバイスとアプリケーションの間の通信を妨げるようなポートプロファイルやVLAN設定がないことを確認してください。どちらも同じVLAN上にある必要があります。
導入上の問題が、上記のどれにも当てはまらない場合は、以下のセクションをお読みください。
導入の失敗と高度なトラブルシューティング
デバイスが新しいIPアドレスを取得できない
デバイスがデフォルトIP(192.168.1.20)を保持している場合、DHCPサーバーから新しいIPを取得するにあたり問題が発生している可能性があります。これは、セルフホスト型ネットワークや他社製ルーターを使用しているユーザーに最もよく見られます。このため、当社では、最適な状態でセットアップできるように、UniFi Gatewayを使用することを推奨します。
この問題を解決するには、新しいIPの取得を再度試すことができるように、デバイスを再起動する必要があります。それでもうまくいかない場合は、別のイーサネットケーブルを使って別のポートにデバイスを接続することで、配線上やポート関連の問題がないことを確認してください。
依然としてデバイスが新しいIPを取得できない場合は、ネットワークとDHCPサーバーが正しく設定されていることを確認してください。これを確認するには、同じポートに別のデバイスを接続して、IPを取得できるかどうかを確認するのが簡単な方法です。IPを取得できる場合は、使用するデバイスに問題がある可能性があります。最後の手段として、リセットボタン(Reset) を10秒間長押しして、工場出荷時の状態にリセットしてください。依然として問題が解決しない場合は、デバイスのRMAリクエストを送信してください。
UniFi Gatewayとモデム/ルーターの組み合わせを持っている
ネットワークの重複が発生し、UniFi Gatewayの背後にあるデバイスの接続が悪くなる可能性があります。
この問題を解決するには、モデムまたはルーターをブリッジモードに切り替えるか、ISPにこの設定をしてもらう必要があります。
未知のネットワーク要因が接続を部分的にブロックしている
ネットワーク内の何かが部分的に接続をブロックしていると思われる場合は、レイヤー3導入用のSSHメソッドを使用して、手動でデバイスをNetworkアプリケーションに向けてみてください。
サポート要求の迅速化
サポートにご連絡いただく前に、以下の情報を収集/確認されることを推奨します。これらの情報を要求に含めていただくと、迅速なサポートをご提供できます。
- UniFi アプリケーションのホスト方法(UniFi OSコンソールまたはセルフホスティング)
- UniFiアプリケーションのバージョン最新のバージョンについてはcommunity.ui.com/releasesを参照してください。
- UniFi OSコンソールを使用している場合、使用しているUniFi OSファームウェアのバージョン最新のバージョンについてはcommunity.ui.com/releasesを参照してください。
- このデバイスの導入は初めてなのかどうか
- デバイスのLEDインジケータ灯の色特定のパターンで点滅していないか?ステータス情報については、デバイスLEDのステータスインジケーターを理解するを参照してください。
- デバイスのIPアドレスデバイスがNetworkアプリケーションに表示されない場合は、WiFimanモバイル アプリ(iOS / Android)または別のIPスキャナーを使用して、この情報を見つけることができます。
- ネットワークトポロジに関する詳細な情報をご提供ください。デバイスは有線接続されているのか?それともワイヤレス導入を試みているのか?デバイスは同じネットワーク/サブネットに接続されているのか?、それともリモートレイヤー3導入なのか?
- サポートファイルのコピーをご提供ください。詳細な手順についてはこちらをご覧ください。
- UniFi OSコンソールを使用するユーザーは、UniFi OS設定 からサポートファイルを入手できます(拡張子は*.tgz)。
- セルフホスト型ネットワークを使用するユーザーは、Networkアプリケーション設定 からサポートファイルを入手できます(拡張子は*.supp)。