本記事では、DebianまたはUbuntuシステムでAPT(Advanced Package Tool)を使用してUniFi Networkアプリケーションを最新の安定版リリースに更新する手順について説明します。本記事で説明したプロセスに従う際に問題が発生した場合は、このコミュニティ投稿に提供されているスクリプトを参照してください。Ubuntu 18.04と16.04、およびDebian 8/9へのUniFi Networkソフトウェアのインストールが含まれています。
要件
APT経由でUniFi Networkアプリケーションをアップデートするためには、ソースファイルを作成するか、Linuxのテキストエディタ vi または nano で既存のsources.listファイル内の行を編集する必要があります。レポジトリ構造は恒久的なものですが、変更があれば、コミュニティ(Community)の リリース(Release) セクションにあるUniFi Networkソフトウェアのバージョンリリース投稿でお知らせします。
UniFi Networkアプリケーションをアップグレードする前に、UniFi Network Databaseがバックアップされていることを確認してください。その際、ユーザーに sudo権限 があることを確認する必要があります。ユーザーを sudoリスト(sudo list) に追加する方法については、このDebian記事 を参照してください。
UniFi Network APTの手順
1.開始する前に、以下のコマンドで必要なパッケージをインストールします。
sudo apt-get update && sudo apt-get install ca-certificates apt-transport-https
2.次のコマンドを使用して、新しいソースリストを追加します。
echo 'deb https://www.ui.com/downloads/unifi/debian stable ubiquiti' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/100-ubnt-unifi.list
3.GPGキーを追加します。GPGキーを追加するには、以下の2つの方法のいずれかを使用します(メソッドAを推奨します)。以下のコマンドを使用する場合、sudo
および wget
がインストールされていることが前提となります。sudo
に関する詳しい情報はこちら、wget
に関する詳しい情報はこちらです。
ユーザーへのヒント:Ubuntu 18.04の場合は、手順4でUniFiをインストールする前に、以下のコマンドを実行してください。
wget -qO - https://www.mongodb.org/static/pgp/server-3.4.asc | sudo apt-key add -
echo "deb https://repo.mongodb.org/apt/ubuntu xenial/mongodb-org/3.4 multiverse" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/mongodb-org-3.4.list
sudo apt-get update
UniFi NetworkアプリケーションをUbuntu 16.04および18.04にインストールする際に、コミュニティが使用しているスクリプト例については、このコミュニティ投稿をご覧ください。
(メソッドA) 次の信頼できるキーを /etc/apt/trusted.gpg.d
にインストールします。
sudo wget -O /etc/apt/trusted.gpg.d/unifi-repo.gpg https://dl.ui.com/unifi/unifi-repo.gpg
(メソッドB) apt-keyを使用します。
sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv 06E85760C0A52C50
4.UniFi Networkアプリケーションをインストールしアップグレードします。
注記:ディストリビューションによっては、この手順で互換性のないJavaのリリースがインストールされる可能性があります。Ubuntuが自動的にJava 11をインストールするのを制限するために、このステップに進む前に以下のコマンドを実行することをお勧めします。後で元に戻すときには、「hold」を「unhold」に置き換えてください。
sudo apt-mark hold openjdk-11-*
以下のコマンドで、UniFi Networkアプリケーションをインストールしアップグレードします。
sudo apt-get update && sudo apt-get install unifi -y
5.お使いのLinuxディストリビューションによっては、この手順が不要な場合があります。もしお使いのディストリビューションにMongoDBが付属しておらず、そのレポジトリにもない場合は、MongoDBインストールガイドを参照してください。Ubuntuの最新インストールガイドはこちらから、またDebianの最新インストールガイドはこちらからご覧いただけます。最低でもMongoDB 2.6.10を推奨します。バックエンドを変更することで、MongoDB 3の使用に成功したユーザーもいます。
6.ブラウザのナビゲーションバーにIPアドレスを入力すると(Chromeを推奨)、コンピュータに設定されたローカルIPアドレスまたはパブリックIPアドレスでUniFi Networkアプリケーションにアクセスできるようになります。起動しない場合は、以下のコマンドを使用してください:sudo service unifi start
その他の便利なコマンドは次の通りです。
- UniFiサービスを停止する:
sudo service unifi stop
- UniFiサービスを再起動する:
sudo service unifi restart
- UniFiサービスのステータスを表示する:
sudo service unifi status
「テスト中(Testing)」は次世代リリースを指しており、まだ一般には公開されていません。「安定(Stable)」は現在の安定版リリースを意味しており、Ubiquitiがサポートしている本記事で説明されているリリースです。「旧安定(Old Stable)」は以前の安定版リリースで、新しい現在の安定版リリースに置き換えられたリリースを指します。
スイート名 | コード名 | アーカイブ済みコード名 |
---|---|---|
旧安定(oldstable) | unifi-5.10 | アーカイブ済みのコード名で、今はサポートされていません |
安定(stable) | unifi-5.11 | アーカイブ済みのコード名で、今はサポートされていません |
テスト中(testing) | * | unifi3、unifi4、unifi-5.3、unifi-5.4、unifi-5.5、unifi-5.6、unifi-5.7、unifi-5.8、unifi-5.9 |
*テスト中(Testing)は現在空です
ログファイルの場所
ログファルはトラブルシューティングする際に重要です。次の場所にあります:
- /usr/lib/unifi/logs/server.log
- /usr/lib/unifi/logs/mongod.log
アプリケーションがUnix/Linuxベースのシステムで動作している場合、これらのログファイルにアクセスするには、スーパーユーザー(sudo)の権限が必要です。
ユーザー備考&ヒント
ここにある備考は、ユーザーからの協力を得て追加された情報です。クリックすると拡張します。
- このコミュニティ投稿では、Ubuntu 18.04、16.04、およびDebian 8/9にUniFi Networkソフトウェアをインストールするスクリプトをいくつか紹介しています。
- VMやヘッドレスサーバーにインストールする場合、エントロピー上の問題が発生する可能性があります。サービスの起動/再起動に時間がかることから、完全なサービスの停止にいたるまでのあらゆる問題が考えられます。この問題を修正するには、
haveged
をインストールします。これに対する外部リンクのチュートリアルです。 - UniFi Networkバージョン5.6.x以降、UniFiサービスはroot権限で実行されません。つまり、特権ポート(<1024)にはバインドできません。これらのポートを使用しようとすると、アプリケーションの起動に失敗します。
- 次の事項は、APTバージョン1.5以降(Ubuntu 17.10およびDebian Sid以降)に影響します。最近のapt-secure manページには、こう書かれていました。「バージョン1.5以降、リリース(Release)ファイルに含まれるリポジトリに関する情報を変更する場合には、確認して、APTがこのリポジトリからのアップデートを適用し続けるようにする必要があります。」これは、メジャーバージョンから次のバージョンへとアップデートする場合(例:5.5.xから5.6.x)、
apt-get update
はエラーになることを意味します。- これを修正するには、次の方法でコマンドを実行します:
apt-get update --allow-releaseinfo-change
- 「他のオプションとの組み合わせでコマンドが理解できない」というエラーが発生した場合には、以下の2つのコマンドを発行することで修正されたというユーザーからの報告がありました:
apt clean
を発行してEnterを押し、次にapt-get update
を発行してEnterを押す。
- これを修正するには、次の方法でコマンドを実行します:
- UniFi Networkアプリケーションは、DebianやUbuntuにインストールした場合、サービスとして実行されるため、GUIを持ちません。UniFi Networkアプリケーションの起動や停止、再起動には、serviceコマンドを使用してください。
- DNSサーバーで以下のエラーが表示された場合、ISPではなく8.8.8.8をDNSサーバーとして使用するようにシステムに強制することで解決することが、ユーザーから報告されています。
- 現在、Ubiquitiはarm64をサポートしていないため、レポジトリから入手することはできません。ダウンロードして手動でインストールする必要があります。
- GPGキーを追加する、メソッドB:ソース:外部リンク。ファイアウォールで制限されているユーザーは、次のコマンドでGPGキーをインポートできます。
apt-key adv --keyserver hkp://keyserver.ubuntu.com:80 --recv 06E85760C0A52C50
- UniFi Network 5.7.Xを使用する場合、Java 8に依存しているため、追加手順がいくつか必要になる場合があります。詳細は、このコミュニティ投稿を参照してください。
apt-get
コマンドは、Ubuntu 16.04バージョン以前ではapt
になります。