UniFiは箱から出してすぐにシームレスに動作するように設計されており、最大限の堅牢性を確保するために様々な自動リカバリ方法が備わっています。

TFTP(Trivial File Transfer Protocol)リカバリは、アクセスポイント(AP)が故障状態になった場合に使用します。APの故障は、他のネットワークデバイスから静電気が放電されたり、ファームウェアの更新プロセスが中断された場合に発生することがあります。

この方法は、最後の手段として、Ubiquitiサポートチームからの推薦がある場合にのみ試してください。


手順

1.リカバリに使用するデバイスの最新ファームウェアをダウンロードし、コンピュータに保存します。これは「*.bin」ファイルになります。

2.APの電源が入っていること、利用可能なイーサネットポートが1つあることを確認します。

3.リセット(Reset)ボタンを長押します。ステップ5まで、ボタンから手を離さないでください。

4.リセット(Reset)ボタンを押したままの状態で、コンピュータをAPの利用可能なイーサネットポートに接続します。

5.LEDステータスガイドに記載されているように、ライトが白 > ブルー > オフの順に点滅し始めるまでリセット(Reset)ボタンを押し続けます。この順での点滅は、デバイスのTFTPリカバリの準備が整っていることを示しており、ボタンから手を離すことができます。

6.デフォルトIPアドレスが「192.168.1.20」のAPと通信できるように、コンピュータに静的IPアドレスを設定します。以下は設定の一例です。

  • 静的IP:192.168.1.25
  • サブネット:255.255.255.0
  • ゲートウェイ:192.168.1.20

7.TFTPを使用して、ファームウェアをコンピュータからAPに移動します。この移動をするためには、さまざまなプログラムや方法を利用できます。参考となる、2つの方法を説明します。

Windows

pumpKINなどのTFTPソフトを使用し、ダウンロードしたファームウェアを「ローカルファイル」として選択し、APに転送します。

macOSおよびLinux

コマンド tftp を入力して、TFTPモードに入ります。

TFTPに入ったら、以下のコマンドを貼り付けてEnterキーを押します。

connect 192.168.1.20
binary
rexmt 1
timeout 60
put /path/to/firmware_name.bin

8.この時点でファイルの転送が開始されます。ファームウェアがアップグレードされ、アップグレードが完了すると、デバイスは自動的に再起動します。自分で再起動しないでください。