G4 Domeカメラには暗視機能を持たせるため、赤外線LEDが備わっています。しかしながら、いくつかの要因により、このLEDがカメラの映像にグレア(映り込み)を発生させることがあります。グレア(映り込み)や粗い解像度の原因として最も多い要因は次の通りです。


隣接物体からの反射

G4 Domeのインストールガイドでは、隣接する壁や天井から少なくとも60センチメートル(24インチ)以上離して設置することが推奨されています。壁コーナーや突出物などの近くの物体や固定具がそれよりも近い距離にあると、赤外線がカメラに反射してまぶしく見えることがあります。

壁コーナー近くへの天井取り付け

下図は、G4 Domeを手前に物体のある天井に取り付けた場合に画質が悪くなることを示しています。




突出物付近くへの天井取り付け

下図のカメラは柱に隣接しすぎており、カメラの視界(FoV:Field of View)に表われています。




天井に隣接しすぎた壁取り付け

下図のカメラは天井から60cm以上離れていないため、結果として画質が低下しています。





バブルカバーまたはレンズの残留物

G4 Domeを取り付ける際、レンズやバブルカバーにホコリや油汚れ、指紋が付くことがあります。また、レンズやバブルカバーを誤った方法で拭いた場合にも発生することがあります。

G4 Domeのレンズやバブルカバーに汚れが残っている場合は、レンズ拭き、レンズクリーニング液を含ませたレンズ布、または柔らかいクリーニングクロスと消毒用アルコールで清掃してください。レンズやカバー表面の汚れによる画質の乱れを防ぐため、定期的に清掃してください。




バブルカバーまたはレンズに付着した油汚れ、指紋

バブルカバーやレンズに油汚れが付着すると、その曇り面によって赤外線が乱反射します。

下の画像では、カメラのバブルカバーに指紋が付着しています。

下の画像では、レンズに油汚れが付着しています。




下図を見ると、油で汚れたバブルカバーに比べ、きれいなバブルカバーの画質がいかに優れているのかがわかります。




バブルカバーに付着した水滴

水滴がバブルカバーに付着すると、真下の例のように、カメラの赤外線が水滴によって散乱します。

水滴による画質の低下を防ぐため、バブルカバーの外装はレンズ布で拭いてください。





正しい位置に固定されていないバブルカバー

G4 Domeの取り外し可能なバブルカバーは、気密性を確保するために、ロック固定式になっています。バブルカバーが正しく装着されていないと、カメラの赤外線がレンズに反射してしまうことがあります。

バブルカバーを正しく装着する方法

  1. カバーとカメラにある小さなくぼみを合わせます。
  2. カバーを時計方向に回転させて、ゴム張りをしっかりと固定します。シールストリップは目視できなくなります。

下の画像は、G4 Domeのバブルカバーが正しく装着されている場合(左)と、正しく装着されていない場合(右)の例です。

ここでは、G4 Domeのバブルカバーがきちんと装着されているときの画質を見ることができます。




ここでは、カバーが正しく装着されていないために、画質が大きく損なわれていることが分かります。





レンズ周囲のゴムシールの破損

レンズを囲むゴムシールが破損すると、赤外線が漏れてカメラの映像が歪むことがあります。

下の画像は、正常なシール(左)と破損したシール(右)です。